【猫の半分】
【好きだった言葉】
あなたは、猫派ですか?犬派ですか?と聞かれると、私は猫派だった。でも犬もとても好きだ。
しかし、ちょっとした切っ掛けで鳥に出会ってからは鳥派。フクロウも大好き。
「猫の半分。」
聞くだけで、なんとも穏やかな気持ちになる。
最近出会って好きになった言葉。
それまで好きだった言葉はいくつかあって、意図せずに「夏」が絡むものばかりだった。
「・・だよな夏」
と、体言止めで語る夏。
「そんな、夏の昼下がり。」
暑い日を、日陰で見ながら語る夏。
「夏の日。」
わたしの指に消えない、夏の日。
名曲のラストフレーズ。
特に好きではなかったが、夏を描いていたら思い浮かんだ言葉。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」
作者は夏目漱石。
読んでないので、読んでみようと思った。
「田で遊ぶ、早苗と猫を描いたね。」
思い浮かんだ夏の一句。
苗と猫と描くの見た目が似てるから詠んでみた。
※早苗(さなえ)初夏の季語。
【だもの】
「くだもの、ただもの、人間だもの。」
カレンダーや、居酒屋さんのトイレにあるポスターでよく見かける「人間だもの」で終わる一節。
思わず、「嗚呼。」
と、心が頷く。
とても穏やかな気持ちになる。
このフレーズは発明だ。
肩の荷を降ろすために、酒場で酒を酌み交わす。今宵、酒の肴はフライドポテト。
猫の半分。
いっけん意味不明だけれど、しんどい時にちょっとつぶやく。
まあ、それなら仕方ないか、ゆっくりやっていこうと少しだけ、心に余裕が生まれる魔法の言葉。
思ったようにうまくいかない時もある。
同じような失敗を繰り返して、悲しい気持ちになっている。
そんなに自分を責めなくてもいい。
きっと猫は自分を責めたりしないから。
きっと何食わぬ顔をして、目の前をスタスタと歩いて行ってしまうだろう。
私はそれの半分だ。
何が半分なんだろう。
まあいい。難しく考えなくて良い。
だって。
猫の半分なんだもの。
【猫の半分】
突然,出会ったこの言葉。
雨の降る夏の昼下がり。
約束の時間は、ギリギリだ。
今、急いで向かってます。
ビーチサンダルの鼻緒が靴底と一体になっているギョサン、ピタピタと少し遅れて音を立てる。
急ぎたいけど、濡れたギョサンが滑って早く歩けない。
「急いで向かってます。猫の半分のスピードで。」
そう、猫の半分の正体は歩くスピードだったのだ。
猫の半分のスピードで歩く生き物。
うん、鳥はちょうど半分くらいのスピードだ。
小さなインコがテクテク歩く姿は愛おしい。
雨の中、偶然生まれた素敵なフレーズが、私はとても気に入った。
そして、とうとうnoteのペンネームにしてしまう。
「吾輩は猫の半分である。名前がそれである。」
名もなき猫も最後には、お酒の混ざった水瓶に落ち、酔ったまま生涯をとげるけど。
そんなことのないように、お酒の量も半分で。
そんなことを、ふと思った夏の日。
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