【シン・モンステラ】

【新芽のお知らせ】

3ヶ月も放置していたモンステラから、新芽がでていた。

5本も。

今年の初めの雪が降った朝。

すぐに雪払いをするのを忘れたせいで、雪を被った葉っぱが全部真っ黒くなってしまった。

13年以上も元気に育って、大きな葉は50センチを超えるほどになっていたのに全滅させてしまった。

寒さには耐えるのだが、直に雪が積もると雪焼けしてしまう。緑の部分がもう殆ど残っていなかった。

春になっても変化なし。

新しく葉が出てくる様子もなかった。

私は思わず、何か変化をつけたいと黒くなって、やがて枯れて茶色く乾いた葉を全部切り落としてしまった。

それがいけなかったようだった。

【砂漠の鉢】

綺麗に刈り込まれたモンステラの鉢に緑の葉は一枚もなかった。

鉢から溢れていた根からも、新しく緑が育つ気配がなかった。

砂漠のようになった鉢にしばらく水もやっていなかった。

夏が過ぎて、鉢が乾燥したら、全部出して捨てるしかないなと、暇をみつけては、枯れてしまった根や茎を切って捨てやすいようにコンパクトにしていた。

切り取った茎のなかは、もう緑の生きた感覚はなかった。

青々と葉が生い茂っていた頃は、「このモンステラとは相性がいいな。これからどんどん葉っぱも大きくなったらいいな」と確信的な自信を持って育てていたのに、こんな事になるなんて。

雪で全部やられてしまっても、枯れた葉を切らずに置いておけばもしかしたら一枚くらい葉が出てきてくれたのかも知れない。

光合成ができる要素がなくなってしまったから、「砂漠の鉢」は、世の中の砂漠がそうであるように、ただただ砂漠のままだった。

【いっぱい生えてきたよ】

はじめは、関係ない種でも飛んできて、雑草の芽なのかと思った。でも何本も生えているからもしかしたらと思った。

「葉が巻いている感じがサトイモ科だ」とAIはいった。

芋は飛ばない。

「中で根っこが腐っているかも知れないから、乾燥が必要かも」ともAIはいった。

鉢からぐるぐる巻きに根っこが巻き付いた、ひとカタマリの砂漠を取り出した。

芽は2センチほど。

少し水をやっても、中で腐ってるかも知れないから、やり過ぎはだめだ。

鉢から取り出して2日ほどで、砂漠のカタマリは水分が抜けて驚くほど軽くなった。

できるだけ、無駄な根や土を取り落とそうとしたけど、絡まって難しい。中で生きている根を傷つけてはいけない。

ほとんど手をいれないまま、鉢に戻す。そんな間に、芽はすくすくと成長して、小さな葉を広げている。

少し傷ついていたりもするけど、確実に生きている。

一枚目の葉を追いかけるように他の葉も開こうとしている。

いっぱい生えてきた!

モンステラは、生きていた。

完全に沈黙していたが、生きていた。

「シン・モンステラ」

また、大きな葉になるように。今年、来年、再来年、また10年と。

モンステラについて綴っていきます。

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